予防接種

定期接種と任意接種について

当院では、お子さまの各種予防接種を行っております。
初めてのお子さまの場合には、接種スケジュールを含めて詳しくご説明いたします。

各種予防接種のご予約に関するお電話でのお問い合わせは、一般診療時間内の午前9:00-12:00、および午後3:30-5:30にお願い致します。

定期接種

予防接種法で接種に関して努力義務が規定されたワクチンです。
接種対象年齢の範囲であれば、接種費用は公費で負担されます。

任意接種

定期接種以外の予防接種。ただし、病気を防ぐためには大事です。
接種費用は自費です。

生ワクチンと不活化ワクチンについて

生ワクチン

生きた病原体の病原性を弱めたものを接種し、体の中で増やして免疫をつくります。

不活化ワクチン

細菌やウイルスに熱やホルマリンを加え、病原性を不活化してから投与。免疫を誘導します。生ワクチンとは異なり、免疫を得るためには数回の接種が必要になります。

0歳のときに受ける予防接種

ロタウイルスワクチン(任意)

冬場に多く起こる胃腸炎の原因であるロタウイルスの感染を防ぐワクチンです。胃腸炎の原因となるウイルスはたくさんありますが、ロタウイルスは感染力が強く、激しい嘔吐や下痢、発熱を伴い、脱水症状やけいれんを起こしたり、脳症や脳炎を合併することがあります。ロタウイルスワクチンは経口接種するワクチンです。32週までに3回接種を完了する5価ワクチンと、24週までに2回接種を完了する1価ワクチンの2種類があります。どちらのワクチンも初回は、生後14週6日までに行うことが推奨せれており、接種間隔は4週以上です。

ヒブワクチン(定期)

ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型:Hib)は細菌性髄膜炎の原因菌となります。これが導入される以前、日本では重度の感染症である細菌性髄膜炎(ずいまくえん)に年間約600人がかかっていました。Hib感染症は、ほとんどが生後3カ月から4歳までに発症するので、生後2カ月からのHibワクチンの接種が効果的です。

肺炎球菌ワクチン(定期)

肺炎球菌は、インフルエンザ菌とともに子どもの細菌性髄膜炎や菌血症など侵襲性感染症の原因菌として知られています。ほかにも肺炎や気管支炎、重い中耳炎の原因になります。生後2カ月からのヒブワクチンとの同時接種をおすすめします。2013年11月より13価肺炎球菌結合型ワクチンが定期接種になりました。すでに7価ワクチンを4回接種しているお子さまでも、6歳未満であれば任意接種ではありますが、13価ワクチンを1回追加接種することができ、新たに6つの型の免疫を獲得することができます。

4種混合ワクチン(定期)

3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)に不活化ポリオワクチンが加わりました。百日咳は子どもがかかりやすく、また重い症状になりやすい疾患です。特に小さな赤ちゃんがかかると重症化してしまいます。成人している人の間でも流行することがあり、どこでうつるかわからないため、生後3カ月になったらできるだけ早く受けましょう。3~8週間あけて3回接種します。その後3回目の接種から1年あけて追加接種をします。

BCGワクチン(定期)

結核菌によって引き起こされる結核を予防するワクチンです。乳幼児が結核に感染すると、重篤な粟粒結核や結核性髄膜炎になりやすく、後遺症を残すこともあります。生後3~6カ月未満に接種することが推奨されています。ヒブ・肺炎球菌・4種混合の接種を3回終了したら、なるべく早くBCG接種を行いましょう。

B型肝炎ワクチン(定期)

B型肝炎ウイルスに感染すると急性肝炎を起こすほか、長く棲み着いて(キャリア化)肝硬変、肝臓がんを起こすことがあります。母親からの母子感染のほか、輸血等で感染することが知られていますが、知らない間に感染することもあるため、ワクチンでの予防が必要です。生後2カ月から4週間あけて2回接種、その後20~24週あけて3回目の接種が必要です。保育園に入園される予定があるお子さまは入園前に接種することをおすすめします。

1歳以後で受ける予防接種

麻しん・風しん混合ワクチン(定期)

麻疹(はしか)、風疹の感染を予防するワクチンです。 麻疹は感染力が強力で、高熱が続きます。つらい感染症というだけではなく、肺炎や脳炎など重篤な合併症を起こしてしまうと命の危険も出てきます。風しんは発熱と同時に発疹もみられます。麻疹ほど重症化することはありませんが、妊娠初期の女性がかかると先天風疹症候群の子どもが生まれることがあります。1歳になったらすぐに接種しましょう。就学前に2回目を接種します。

水痘ワクチン(定期)

水痘帯状疱疹ウイルスの感染により、発熱とともに、かゆみのある赤い発疹が出現し、水ぶくれになり全身に広がります。すべてがかさぶたになるまでは感染力があり、1週間ほどかかります。1歳を過ぎたら接種しましょう。1回目接種から3カ月以上あけて2回目を接種します。

おたふくかぜワクチン(任意)

おたふくは両側または片側の耳下腺の痛みを伴う腫れと発熱を生じます。約1週間程度で自然治癒しますが、無菌性髄膜炎や脳炎、難聴の合併症があります。1歳を過ぎたら予防接種を受けましょう。水痘ワクチンとの同時接種が可能です。確実に予防するには1回目の接種から4年ほどあけて、2回目の接種(MR2期と同じ頃)をすることをおすすめします。

3歳以後で受ける予防接種

日本脳炎ワクチン(定期)

日本脳炎は、日本を含めたアジア諸国で流行する病気です。主に水田で発生するコガタアカイエカが媒体し、夏に出現します。感染しても症状が出ることは多くありませんが、発症すると脳炎を起こす可能性があります。ポリオなどと同様に、有効な治療法ありません。予防接種での予防が大切になります。3歳を過ぎたら1~4週間あけて2回接種し、その後約1年後に追加の接種をします。さらに9~12歳で1回接種します。平成17年から一時期中止になっていたため、接種できなかった人のための特例措置がとられています。詳しくは直接ご相談ください。

毎年受ける予防接種

インフルエンザワクチン(任意)

インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスの感染を予防するワクチンです。
冬場の流行に備え、当院では10月初めから年末にかけての接種を予定しております。

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お子さまのことでお悩みでしたら、ゆいこどもクリニックまで、まずはお気軽にお問い合わせください。